出版物の紹介

新刊

新刊

電気のレシピ 電気を知って電気をつくる 

エネルギー使いの主人公になる②
田路和幸・早川昌子  著
定価 1,200円(税別)
判型 A5判・130ページ
発刊 2024年03月
ISBN 978-4-907717-66‐7

電気の基本を知って、家電の電気代を節約しながら電気を使う。さらに太陽光発電もやってみよう。
好評いただいている「エネルギー使いの主人公になる」シリーズの第2弾。
生活の中で電気の使い方を見直すことは電気代の節約になるだけでなく、地球温暖化対策にもつながります。さらに、市販のキットを使ってベランダで太陽光発電までやってはどうでしょうか。停電時も、自前のエネルギー源を持つことは安心につながります。蓄電池(バッテリー)のことを知ると、さらに電気に興味がわくかもしれません。将来を見据えた蓄電池の活用に向けての最近の研究動向も紹介します。
 自分で少しだけつくってみると、“自立”への足掛かりを得てみてはどうでしょうか。 

定価 1,800円(税別)
判型 四六判・200ページ
発刊 2023年12月
ISBN 978-4-907717-23-0

2024年7月に発行される新1万円札の顔、渋沢栄一の経営哲学は企業性善説を前提とした道徳と経済の両立だ。こうした渋沢イズムが戦後の経済発展を支えた日本型経営システムの原型となった。しかし、バブル崩壊に対応できなかった日本型経営は1990年代に失速し30年以上も低迷、GDP(国内総生産)は世界2位から4位に転落した。さらに日本を代表する大企業が試験データの改ざん、業務委託料の水増し請求などの不祥事を続発する。これでいいのか!
40年ぶりの新1万円札発行で注目されるこの機会に渋沢イズムに新しい時代の光と風を当て、それを軸にして地球の限界と折り合える新しい経営システムを構築する――それに渋沢資本主義を創り上げた日本企業が率先して取り組むべきではないか。

新刊

ネット株手帳2024

石橋をたたいて渡る
三橋規宏 監修
定価 1,100円(税別)
判型 A5判・76ページ
発刊 2023年11月
ISBN 978-4-907717-22-3

毎年好評いただいているネット株手帳。今年も新たな情報を更新しました。ぜひ、自身の投資にお役立てください。

定価 1,600円(税別)
判型 四六判・152ページ
発刊 2023年9月
ISBN 978-4-907717-35-3

 定年を前にして著者は「犬を飼いたい」「どうせなら社会のお役に立つことを」と盲導犬繁殖犬飼育ボランティアを引き受ける。盲導犬繁殖犬とは盲導犬の母親・父親になる犬だ。飼育に備えた訓練を受けた後、1歳のオスのラブラドールレトリバーと対面する。
「ぬいぐるみを地面に置くと、弾けるように走り出しました。全身で喜びを表し、尻尾を思い切り振って駆け寄ってきます。チッパーでした」
 血統の多様性のためはるばるアメリカから来たチッパーは、この時すでに体重20kg(現在38kg)。元気すぎる個性の持ち主でリードを引きちぎり、ネコや野鳥に突進する。ジム通いを欠かさず体力に自信がある著者も一歩も引かず、飼いネコのマリーがうろうろ……。
飼育2年目にようやく繁殖の仕事が入り、計17匹が生まれたが、うち盲導犬になれたのは1匹だけ(候補の子犬のうち盲導犬になれるのは3割ほど)。次の繁殖のお呼びがかからなくなった“落ちこぼれ”チッパーに、筆者はエリート街道を歩けなかったのはオレと同じと限りない親近感を覚える。
相棒との7年余の豊かな時間……早朝ジョギングなど朝夕の散歩で脚力はアップし腹回りは5cmも減った。何より夫婦で役割分担して飼育に取り組むことで家庭内も安定、妻からは「チッパーがいなければどうなっていたかしら。チッパーさまさまね」と言われている。そんな順風満帆な暮らしに突然の“暴風”が……。

 盲導犬育成は多くの善意で支えられている。候補の子犬を自宅で育てるパピーウォーカー、盲導犬になれなかった犬を飼うキャリアチェンジ犬飼育ボランティア、引退した盲導犬を世話する引退犬飼育ボランティア、そして盲導犬繁殖犬飼育ボランティアなどだ。国内では11団体が盲導犬を育成し、計約850頭が活躍しているが、盲導犬を希望する視覚障害者は約3000人でまったく足りていない。さらに法律で公共の場での盲導犬同伴が認められているにもかかわらず、毎年、盲導犬ユーザーの半数近くが「受け入れ拒否された」としている。こうした数字ではなく、著者の実際の飼育体験を通じて盲導犬への理解を深め、定年後について考えるきっかけにしてほしい。