つれづれ

つれづれ写真館【1】 キジも恋の季節

2025.5.7

新潟市秋葉区に住む友人が「キジが今年も出てきた」と自宅の窓から撮った写真を送ってきてくれた。青緑色の頭部、目の周りは鮮やかな朱色のオスで、「キューン(ケーン)」と地味な容姿のメスを誘う。「キューン、キューンと高い声で、必ず2回続けて鳴くんだ」と友人。日本鳥学会から国鳥に選定されたキジは今が繁殖期で、初夏にかけて6~12個の卵を産む。

「裏庭にも入ってくるし、カメラを持って近づいても逃げないんだ」。信濃川と阿賀野川にはさまれた同市秋葉区は豊かな里山の風景が広がり、花卉(かき)の産地として知られる。友人宅の周辺も草地や畑が散在し、「近くの小川ではメダカとザリガニがいるし、寒くなればハクチョウが見られるよ」。“雉も鳴かずば撃たれまい”とも言うが、撃たれることがなくなった今、声高に恋を楽しんでほしいものだ。