つれづれ

「棚本屋」を北千住にオープンしました

2023.1.30

海象社が“書店”を東京・北千住にオープンしました。間口30cm、高さ30cmのミニミニ本屋(棚本屋)です。
そう、大きな書棚の一区画を借りる「シェア型本屋」を契約したのです。場所は東京都足立区千住仲町25。北千住駅(JR東日本、東武線、つくばEX、東京メトロ)西口から歩いて5分ちょい、旧日光街道沿いに面しています。昨年暮れ、ブラブラ歩いていたら感じの良さそうな店を見つけて「何だろう」と足を止めたのがきっかけです。シェア型本屋と分かって何年か前、いくつもの段ボールに入れっぱなしにしていた愛読本を見た時、「ブックオフに持って行っても中身ではなく外観で判断されてしまう。いずれ資源ごみで出すしかないのかな~」と悲しく思ったことを思い出しました。もし、ここを訪れた誰かに気に入られて読んでもらえたら“本の本望”ではないか…とひらめいたのです。それだけでなく、海象社の本を並べて読者に直接手に取ってもらうこともできます。

シェア型本屋は数年前に東京・吉祥寺で始められたのが最初と言われ、一画を借りた棚主がそれぞれ読んでほしい本を並べ、自分で値付けする。山の本を並べる人や、ネコいっぱいの棚、離島好きなどオーナーの“人生”が垣間見えるようです。今は全国数十店に広がり、本を通した人のつながりを紡ぎ出しています。

そうそう、借りたシェア本屋の名前は「共同書店編境」、編境は「へんきょう」と呼びます。オーナーの山本遼さん(33歳)は8年前、転勤で愛媛から上京してきた。「東京は人がたくさんいるのに、友だちができない」。寂しい思いをしていた時に出会ったのが、共同で暮らすシェアハウスだったという。「これだ!」 独立して不動産会社を設立、世田谷区内で空き家を見つけてシェアハウスにした。それ以来、品川、文京区、武蔵野市、そして足立区と現在15軒のシェアハウスを運営している。

そんなある日、コロナ禍で人と会話することが減ったことと本好きだったことから、会話をするきっかけにしたいとシェア本屋開業を思いついた。昨年7月にツイッターなどで呼びかけたところ、続々反応があった。現在、棚主は37人、会社員や主婦ら20代~70代と幅広い人が自分の好きな本、読んでほしい本を並べている。予想以上の人気で棚数の拡大を検討中だ。店番は棚主がグループラインを使って交代で務めているので、オープン日・時間は不定休となっている。ちなみに30×30cmが月額3000円、60×30cmが同4000円と手ごろだ。

店内の様子とオーナーの山本遼さん

北千住周辺にお住まいの方、通りかかった人は「編境」をのぞいてみてみてください。棚主の思いがこもった本に出合えるはずです。
 
なお、海象社、実は福岡県糸島市の「糸島のかおが見える本屋さん」でも“書店”をもっています。
北千住(東京都)と糸島市(福岡県)、お近くへ来られた際には、どうぞお立ち寄りください。