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私はカーリ、64歳で生まれた Nowhere’s Child

私はカーリ、64歳で生まれた Nowhere’s Child

カーリ・ロースヴァル、ナオミ・リネハン 著
速水 望 訳
定価 2,100円(税別)
判型 四六判 320ページ
発刊 2021年9月
ISBN 978-4907717346

スウェーデンで養父母に育てられた聡明な女性、カーリは就職を機に、出生地がノルウェーだと知らされる。赤十字から生みの母オーセがオスロに住んでいることを知らされ、会いに行くが冷たくあしらわれる。その後、偶然のきっかけから64歳になって初めて自分の赤ちゃん時の写真と、ナチスの「レーベンスボルン(生命の泉)」計画で生まれたことを知る。ナチスはホロコーストでユダヤ人を殺りくする一方、純粋のドイツ民族とされたアーリア人増殖施設「レーベンスボルン」を国内だけでなく、占領したノルウェーにも設立した。そこではナチス親衛隊の男と現地の“選別された”女性から生まれた子どもを育て、カーリもその一人だった。彼女の自分探しは恐ろしい歴史とのかかわりに出会い、過去をとりまく悲劇と希望が壮大なドラマへと展開していく。

この実話は、共に運命に翻弄されながら懸命に生きた2世代の母親の物語でもある。恐ろしい出生の秘密にたどり着きながらも人を愛し続け、ついに幸せと安住できる『家』を見つけたカーリの物語である同時に、二重、三重の苦しみに押しつぶされたオーセの悲しい物語でもある。

こんな方へ

歴史に関心のある方 ナチスやヒトラーに関心がある方 学生 主婦

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