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地球温暖化に象徴される深刻な環境破壊、資源の枯渇化現象など有限な地球を酷使し続けた結果、現代を生きる私たちは地球の限界に遭遇した人類最初の世代となってしまいました。経済発展によって人類は過去に例がないような豊かな生活を手に入れましたが、失ったものも少なくありません。きれいな空気、水、土壌が汚染され、人々に安らぎを与えてくれる森が減少しています。豊かさの代償として、人類の生存条件そのものが脅かされるという皮肉な結果を招いてしまったわけです。
私たちは、豊かな生活をもたらした過去の「成長神話」と決別し、自然と折り合える新しい社会、別の言い方をすれば、サステナビリティ社会の構築を目指さなければなりません。
地球は一つの巨大なシステムです。大気、水、土壌などで構成される自然環境、そこで生活する様々な生命体はそれぞれ独立に存在しているわけではなく、相互に微妙な関係を維持しながら存在しています。きれいな自然環境を保つためには、生態系が大きな役割を果たしています。植物と動物の間も、複雑な共生、共存、対立関係で成り立っています。人間活動が原因となっている温暖化は、今や制御不能なほどの気候変動をひき起こし始めています。様々な因果関係で成り立っている地球環境が悪化してしまったのは、システムとして地球を捉える視点が大幅に欠落していたからです。
本書は、最新の環境関連用語の他に、自然現象や生態系、地球の仕組みなどシステムとしての地球を理解するための基礎用語が満載されています。座右の書として、システムとしての地球を理解し、持続可能な社会づくりの手引き書に利用していただければ幸いです。
監修者 三橋規宏
監修者・三橋規宏(みつはし・ただひろ)
1940年生まれ。慶応大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。
ロンドン支局長、「日経ビジネス」編集長、編集局科学技術部長、
論説副主幹などを歴任。主に、マクロ経済政策と地球環境問題の報道に携わる。
2000年、退職、千葉商科大学政策情報学部教授に就任。
現在、中央環境審議会委員、国連大学ゼロエミッションフォーラム理事、
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)運営委員会議長、
千葉県資源循環型社会づくり推進会議会長、
NPO「環境を考える経済人の会21」事務局長を兼務する。
著書に、『環境再生と日本経済』(岩波新書)『日本経済グリーン国富論』(東洋経済新報社)
『ゼミナール日本経済入門』(編著、日本経済新聞社)『サステナビリティ経営』(講談社)
『環境が大学を元気にする』『ひとりから始まる。1』『ひとりから始まる。2』(編著)(海象社)
など多数ある。
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