Illustration/Masayuki Yabuuchi

<「見返り海象」ってだれのこと?>

かいぞう ア・ラ・カ・ル・ト

海象(セイウチ)は、北極海周辺に住む鰭脚(キキャク)目セイウチ科 Odobenidaeno の海獣。1科1属1種。ラテン語の属名オドベヌス Odobenus は、<歯を用いて前進するもの>を意味するが、長く伸びた犬歯(牙)を氷面に突き立て、体をひきずりながら進む習性に因む。エスキモーの間では昔から霊獣とされ、この動物を仕留めた者は一昼夜たつまで牙を取り除いてはならないとされた。この禁を破れば部族全体が大きな飢饉と災厄に見舞われるという。体長は雄3.7m、雌3m、体重は雄1350kg、雌900kgに達するというからやっぱりでかい。英名 walrus、sea cow、sea horse。

日本語の「セイウチ」は、ロシア語のsivuchに由来するという。ところで現在モスクワでセイウチと言えば、寒中水泳の愛好者のことを指すそうだ。それも単に寒中水泳をするというだけでは足りないらしくわざわざ「凍った氷を割って泳ぐ」という語感があるそうな。「セイウチ」の会員はさぞ太った御仁が多いと思いきやさにあらず、しかも男女半々ぐらいで、モスクワだけで62団体、約6500人もいるというから驚く。


最近、お寄せいただいた海象情報

セイウチは、スペイン語でlobo marinoつまり「海の狼」です。その自然のハー
レムをアルゼンチンで訪ねたことがありますが、日本語訳からすると孤高の匂い
もするイメージです。
群馬県・高崎市/関山直嗣さん

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