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本書は、「地球交響曲(ガイア・シンフォニー)」の映画監督・龍村仁さんの次のようなプロローグにより幕を開けます。
東京がバリ島のような気候になる日が、すぐそこに迫っているような気がします。そして、こんな想いが交叉する今この一瞬にも、三十年前、地球を旅立ったボイジャー1号・2号は、ただ独り、宇宙の漆黒の闇の中を目には見えない目的地に向かって旅を続けています。彼らは今も、自分が生き続けていることを知らせるかすかな電波を、地球に向かって送り続けています。人間とは、何んと不可思議な生きものなのだろう、とあらためて思います。
全国の書店向けの号外のチラシには、「人類史上、500万年に一度の価値観の大転換(パラダイム・シフト)が始まっています!」と謳い、さらに続けて、次のように続けました。
“無限の地球”を前提にした経済が破綻しつつある今、私たちは次の世代に何を語り継ぐことができるのでしょうか…。宇宙年齢137億歳の地球とこころ豊かに暮らす、各界名士31人の生き方で示す“限界地球”の『希望の書』がついに誕生しました。
本書は、精神世界の棚にも、文芸書の棚にも、環境書の棚にも納まる“ふしぎな本”です。クリスマス、お誕生日、お年玉、入学・入社祝いに、贈って喜ばれる美しい本です。
チラシの文句は、決して大げさなものではなく、本年の掉尾(とうび)を飾るにふさわしい、また小社創業10周年を記念するにふさわしい本です。
画家・横本昌子さんの手になる美しい装幀と読みやすいインタビュー記事(構成・丸岡鷹次さん)、カメラマン・久保雅督(くぼ・まさあき)さんによる当代一流の登場人物31人の魅力にせまった迫力満点の顔写真と個人秘蔵の写真が、手に持ちやすい四六判・376ページにゆったりと収まっています。
どうぞ、いちど書店で手にとってみてください。
本書のくわしい内容(目次)は、ホームページのメニューから「新刊案内」の「宇宙の渚で生きるということ」からみることができます。
四六判・376ページ 2008年12月16日発行
定価1800円(本体価格1714円) ISBN978-4-907717-79-7
【本書の登場人物】
佐治 晴夫
(鈴鹿短期大学学長・宇宙物理学者)
宮脇 昭
(横浜国大名誉教授・植物生態学者)
星川 淳
(作家・グリーンピースジャパン事務局長)
赤池 学
(ユニバーサルデザイン総合研究所所長 )
本川 達雄
(東京工業大学教授・生物学者)
池内 了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)
三橋 規宏
(千葉商科大学教授・経済・環境ジャーナリスト)
板垣 啓四郎
(東京農業大学教授・農業経済学者)
枝廣 淳子
(イーズ代表・環境ジャーナリスト)
藤村 靖之
(非電化工房代表・発明起業家)
天外 伺朗
(作家・ホロトロピック・ネットワーク代表)
上原 春男
(海洋温度差発電推進機構理事長)
田坂 広志
(シンクタンク・ソフィアバンク代表)
(左側から登場順)
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×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××× 募集/あなたがどうしても出版したい原稿をお持ちなら、一度その原稿を見せてください。 小社が扱うジャンルで、かつすぐれたものであれば、誠実に出版の可否を検討させて いただきます。 ×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××× *このボードへは自由に投稿ができます。*印の次にカーソルを置き、ダブルクリックして 直接入力し、下方の「送信する」ボタンを押してください。どんなことでも結構です。 それではどうぞ! *
●10周年記念・特別寄稿
仕事の世界では、気がつけばプレゼンス(存在)が失われていた、ということはよくあることだ。それは、早い話が、いつのまにか世の中の役に立たなくなってしまっていた、ということではないだろうか。少しでも世の中の役に立てば、“おあし”がもらえ、それを使い、回り回れば、それなりにメシが食っていけるというわけである。ところが、知らず知らずのうちに役に立たなくなれば、どんどん“おあし”が入ってこなくなり、回らなくなって、終いには白旗をかかげて、降参するしかない。
つらつら考えるに、出版業のプレゼンスは年々歳々失われつつあるが、もともと出版業のプレゼンスとは、深海魚・アンコウの堤灯(ちょうちん)のごときものではないかと考えている。暗い深海の闇の中で、自ら燃えなければ自分の存在を示せないし、明りを灯して餌を補食するチョウチンアンコウは、一燈をかかげなければ、むろん餌にもありつけない。その生き方は、出版者(社)が本を出版して営利を得る方法とすこぶる似ている。「本を出版する」という行為そのものが、アンコウが灯す堤灯そのものであると言っていい。
アンコウが自ら明りを点けるやり方は、出版社が本を出版して情報を発信することとよく似ている。両者に共通していることは、自ら燃え(発光し)、あるいは出版(発行)しないかぎり明りが灯らず、灯らなければ、チョウチンアンコウでも出版者(社)でもなくなってしまうということであり、その前になにより生きる糧が得られないということである。
ところで、チョウチンアンコウが堤灯をかかげず、出版者(社)が本を出さなくなれば、ほんとうにチョウチンアンコウがチョウチンアンコウでなくなり、出版者(社)が出版者(社)でなくなるのかといえば、残念ながらそうだとしか言いようがない。絵を描かなければ絵描きではなく、ものを書かなければ作家とは言えないように、プレゼンスもいつしか失われ、“おあし”ももらえなくなってしまうのだ。
しかしそうは言っても、世に認められず、“おあし”も入ってこないが、自称、作家、詩人、絵描き、その他の職業が存在するように、どんなかたちであれ、一人ひとりのいわゆる存在証明である「堤灯」が存在していて当然であろう。そして、そのような人たちの中には「もったいない」ような才能の持ち主が、五万といるのだから、世の中、妙である。とにかく、各々、矜持を持てることがあれば、そう名乗ったらいい。
横道にそれたが、「海象社」という名の出版者(社)のプレゼンスは、したがってこれからも本を出すことによってのみ保たれるだろう。そして、そのためには、出す本、出す本が少しでも社会の役に立っていかなければならない。この「少し」というところと、「ねばならない」というところが肝心で、少しでも社会の役に立てば、“おあし”がもらえ、それを元手にまた新しい本が出せるのである。会社がノロノロの超鈍行でも、とりあえず回っていくのである。
そんな海象社にとって、11年目のプレゼンスとは、それなりの重量感がなくてはならない筈であるが、無重力状態のようにきわめて不安定で、かつ酸素そのものすら希薄である。有体に言えば、出版界の現状は、なぜか本という社会を照らす明りがやんわりと敬遠されるようになり、産業としてはいつしか風前の灯火といった体で、業界全体がいつ、あらかた消え去るともかぎらない危機感を持っている。もともと、出版者(社)は成り立ちからして、吹けば飛ぶような業態の代物だったが、“一寸の虫にも五分の魂”の負けん気の強さで、すべからく善処してきたのだ。だから、世の中がこんな風に“あさって”の方向にダッチロールしても、やっぱりチョウチンアンコウのように、黙々と明りを継いで行こうと、私自身は考えている。
友人は、「海象社は10年もったのだから、あと5年はもつよ」などと、明るく、脳天気に“根も葉もない楽観論”を言ってくれるが、それにつけても、この10年間を支えてくれた読者の皆さんには、いくら感謝しても感謝し足りない気持ちでいっぱいである。思えば、奇跡の連続によって命脈を保てたのではと、生かされている私と、セイウチのロゴを背負った会社(知恵の海を象る意味で海象社)を痛感する今日この頃である。
有り難き 読者さまへ ありがとう
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