DE かいぞう 31号   


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「「ふきげんな地球」の処方箋」発売!

 海象ブックレットシリーズ3作目、「「ふきげんな地球」の処方箋」が発刊されました。本書は「サステナビリティ辞典」の姉妹品にあたる本です。「サステナビリティ辞典」を執筆した編集委員七人の座談会形式でまとめられ、一つの巨大なシステムである地球の姿を、平易な話し言葉で解説しつつ、ふきげんになった地球は「地球が本来持っている自動調節機能が壊され、地球の「サステナビリティ」(持続可能性)が失われてしまったからに他なりません」と結論づけています。そして、サステナビリティを回復させるための処方が示されています。

 文理を統合し1100語を収載した「サステナビリティ辞典」(2007年秋、小社刊)編纂後に残された課題は、環境問題を解決するための科学的な問題処理の方法というより、それを差配する人間行動の問題処理能力の開発にも多大の努力を払う必要があるということでした。たとえば、政治的なレベルでの環境権の立法化や持続可能な社会を築くためのしくみづくりや制度設計などは、早急に着手しなければなりません。ことは国民の既得権益と環境意識の温度差に直接係わるだけに、場合によっては、文理を統合してベーシックな議論の積み重ねを継続的に行い、国民に見える化を行う独立した第三者機関が求められるかもしれません。

 本書は、副題に「サステナビリティ入門」とあるように、「サステナビリティ辞典」に示されたいくつかのキーワードをもとに単なる対症療法を超えた真の解決のための糸口を示しています。本書と辞典を併用し、持続可能な社会づくりの手引書に利用していただければ幸いです。

 『「ふきげんな地球」の処方箋』 

 三橋規宏=編

 ISBN 978-4-907717-96-4 C0333  A5判並製 128ページ 定価:1,050円

●近刊予告 2008年秋

「宇宙の渚(なぎさ)で生きるということ

 ――いのちの文明への旅立ち」

定価:未定

「地球限界時代」の精神のありかを問い、一足先に新時代の精神を具現化している方々の生き方を探る本です。ノーベル物理学賞の小柴昌俊氏をはじめ、文系理系を問わず錚々たる日本の知性を一堂に会した記念碑的内容となっています。帯コピーは、「宇宙年齢137億歳の地球とこころ豊かに暮らす」。クリスマスプレゼント、お誕生日プレゼントに最適です。

省エネルギーセンター出版部編、取材・構成/丸岡隆、写真/久保雅督

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   [社名の「海象」ってどんな意味?]
知恵の海を象る意味で出版社名とし、ロゴに見返り海象(かいぞう)を据えました。
海象はセイウチのこと。
環境関連の本を中心にひと・くらし・健康、そしてNPO、異文化紹介と取組みます。
●札幌市	紀伊國屋書店札幌本店 
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●盛岡市	ジュンク堂書店盛岡店 
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●さいたま市	ブック・デポ書楽

●大宮市	ジュンク堂書店大宮店
●東京都  中野区	あおい書店中野本店
       新宿区	紀伊國屋書店新宿南店/ジュンク堂書店新宿店
       千代田区 三省堂書店神田本店/八重洲ブックセンター
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●横浜市	あおい書店上大岡店/あおい書店横浜店

●川崎市	あおい書店川崎店
●静岡市	谷島屋

●名古屋市	あおい書店名古屋本店/ジュンク堂書店名古屋店

●岐阜市	カルコス本店
●新潟市	ジュンク堂書店新潟店

●大阪   旭屋書店本店/ジュンク堂書店大阪本店
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●京都市	アバンティ・ブックセンター/ジュンク堂書店京都店
         ジュンク堂書店京都BAL店

●明石市	ジュンク堂書店明石店
●姫路市	ジュンク堂書店姫路駅店

●神戸市	淳久堂三宮駅前店
●岡山市	フタバ図書岡山青江店

●倉敷市	喜久屋書店倉敷店
●広島市	ジュンク堂書店広島店/フタバ図書MEGA店

●広島県安芸郡	フタバ図書TERA店
●高松市	宮脇書店総本店

●福岡市	あおい書店博多駅前店/紀伊國屋書店福岡本店
         ジュンク堂書店福岡店

●大分市	ジュンク堂書店大分店
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  社説と称して掲げる私記 28

 おっと、種が尽きる!

                       小日向山人

 2008年10月7日、「朝日新聞」の34面、「哺乳類1/4 絶滅の危機」という見出しがあった。世界の陸や海に生息する哺乳類の1/4が絶滅の危機にあるという。その中でも29種がもはや打つ手もなく手遅れとか……。このような記事を見て、「哺乳類の王者」然としている人間様は、いつまで安閑としていられるのだろうか。新聞記事の扱いからみても、34番目の興味、いや課題というわけか。

 ひたひたと押し寄せている生態系といういのちのつながりの欠落を、人類生存の危機と捉えるまっとうな精神の持ち主は人類66億人の中に1/4もいるだろうか。とてもそのようには見えない。しかし、仮に4人に一人の割合で、彼の身の周りの人間界に何かよからぬことが起こったとしたら、人はやはり手をこまぬいているだろうか。いや、そうではあるまい。必死になって、非常事態を回避する行動に出るにちがいない。

 ならば、同じ哺乳類でありながら、人間以外の動物なら、どうなろうと知ったことではないのか。人間以外の動物なら、4種類の動物のうち1種類がこの世から消え去るままにしても平気なのか――。と、まともな生命観を持って、絶滅の危機に瀕するいのち達と向き合う人間は考える。「……はて、さて、困ったことよ。ここまで、人間の想像力というか、思いやりというかが減退し、消滅するとは」宇宙の創造主もさぞかし首をかしげているにちがいない。

 言ってみれば、生物の多様性に無関心になり、いのちのつながりを見つめない人間の卑しい心性はどこから生じたものか。あるいは、自然を敬わず、慎み深さも忘れた心根はどこから出てきたものか。淵源をたどれば、モノに憑かれて、己の正体を無くし、モノを手に入れるにはカネの力を借り、カネを稼ぐにはなるべく手っ取り早く、という悪しきパターンが習い性となったものであろう。

 それは、「エコノミック・アニマル」と世界中から揶揄(やゆ)されたころの日本人がそもそもの始まりだったかもしれない。少なくとも、「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう」と山村暮鳥の詩を口ずさんだ牧歌的なころとは様相が異なっていたことだろう。時代の精神が一億総火の玉になってそうさせたのかもしれないが、エコノミック・アニマルの心根を正すこともなく、拝金道に邁進しはじめたころから、人々の心にはいのちのつながりをあざ笑う鬼が住むようになったのではないだろうか。

 奇しくも、「哺乳類1/4 絶滅の危機」の記事に符号するかのように、同じ紙面に「高齢者虐待1万3000件――07年度死亡27件すべて家庭」とあった。いのちは、やはり粗末にされている。年端も行かぬ乳幼児の虐待も多い。人間の親子間からしてこうである。いわんや、自然界の哺乳類に対しては推して知るべしである。世界は自己を中心にまわり、我さえよければ、今さえよければいいのか。

 この淋しい、さもしい心情は、地球の環境問題にも色濃く反映している。山人は、心の問題と地球環境の問題は表裏一体のものだと理解している。科学がどんなに進歩しても、心が成熟しないと環境問題の真の解決はない。その意味で、この科学万能時代に、環境問題が浮上してきたことの宇宙的意味合いを考える。消費文化に浮ついて地から足が離れた人の心が、コペルニクス的転回をして進化しないかぎり、人類に未来はないのかもしれないのだから。

 使者たる 蝶が舞うや 銀河系      山々

 


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